[サービス終了]SPGアメックスカード特徴を理解したい方へ【入門編】
SPGアメックスカードの新規申し込みは2021年で終了していますので注意してください。
旅好きならばSPGアメックスカードが良いと聞き、どんなものか調べてみることにしました。
SPGアメックスカードは年会費は34,100円(税込)のクレジットカードで、金額だけを見ると高めの印象があるのですが、ちょっとリッチな旅行を楽しむことを重要視する場合はお得な内容ですね。
以下、いろいろ調べた情報をまとめます。主に公式サイトの情報を整理しました。
【旧カード】スターウッド プリファード ゲスト® アメリカン・エキスプレス®・カードhttps://www.americanexpress.com/jp/benefits/starwood-preferred-guest-card/
【新カード】Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードのサービス|クレジットカードはアメリカン・エキスプレス(アメックス)
2022年2月8日発表情報:SPGアメックスカードが生まれ変わり、2022年2月24日からは Mariott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード に生まれ変わることが発表されました。この記事で取り扱っている情報は旧カード情報の SPGアメックスカード ですので注意してください。
「Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」 および「Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・カード」2月24日より新規発行開始|マリオット・インターナショナルのプレスリリース ― https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000938.000011305.html
- 年会費はちょっぴり高いけど高級ホテルの宿泊で軽々と元を取れる
- ホテルチェーン マリオネットグループの上級会員(エリート)資格が得られる
- Apply Pay には QUICPay として対応
こんな人にはあわない
- 旅行や宿泊を全くしない人
- 飛行機に乗るつもりがない人
はじめに SPGカード 関連で覚えたいキーワード
SPGアメックス
SPGアメックスカード(スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード)は、クレジットカードの紹介・特集などで必ずと言っていいほどに紹介されるクレジットカードです。ホテルチェーン「マリオットグループ」提携しており、旅の相棒として有力な候補になるでしょう。
マリオネットグループ
公式サイトから引用:https://www.marriott.co.jp/
マリオット・インターナショナル (Marriott International) は、世界各地で様々なブランドのホテルや宿泊施設の運営をしているアメリカの企業です。マリオットやリッツ・カールトンなど、誰もが聞いたことのあるホテルばかりですね。
楽天トラベルでホテルの一覧を眺めるだけでもワクワクするかもしれません。高級なものから、低価格帯のホテルまで様々なバリエーションが存在しています。
マリオットグループ - https://travel.rakuten.co.jp/group/MA.html
Marriott Bonvoyポイント
SPGアメックスの利用で貯まるポイントの名前は “Marriott Bonvoyポイント” です。このカードが自身と相性が良いのか悪いのか、Marriott Bonvoyポイントで得られる価値により評価が変わることになります。
クレジットカードの基本的な役割
クレジットカードを選ぶときに皆さんは何を重視するでしょうか?クレジットカードの役割といえば以下のようなものがあります。(1)還元率と(2)付帯サービスの2点を吟味することが重要です。
- 決済機能
- カードの種類によってカードの利用限度額は様々
- いずれにせよ、今その場に手持ちの現金がなくてもカードひとつで買い物ができるという点では同じ
- どの国際ブランドを選ぶかは、たまに影響する場面があります。例えば、「JCBカードしか持っていないけど、このお店はVISAカードかMasterカードのみしか使えなかった」といったシーン。なかなか見かけなくはなりましたけどね。
- 自動付帯保険
- 保険料を特別に支払わなくても補償が受けられる保険
- 還元率
- クレジットカードを選ぶ上での重要ポイントその1
- 自分のライフスタイル(よく使うお店とか、お金の使い所の特徴など)によって考え方が大きく変わる部分です。自分と相性のよいカードを選びましょう
- クレジットカード発行者特有のサービス
- クレジットカードを選ぶ上での重要ポイントその2
- これも還元率と同じくらい重要です。例えば、飛行機に全く乗らないのに「飛行機登場時の優先搭乗サービス」があっても嬉しくないですよね
- その逆に、飛行機にたくさん乗る人にとっては見た目以上に恩恵を受けられることになります
あとは、手持ちの現金がないときに分割払いができる “リボルビング払い” なんかもクレジットカード機能のひとつですが、利息の塊ですので使わないことを前提に考えたほうがいいですよね。クレジットカードでの決済は明確に借金(負債)ですので、一括払いで返済できないような金額の買い物はすべきではありません。
リボ払いを使いたくない理由のひとつの考え方として、以下の記事を書いていますので参考にしてみてください。
ANA陸マイラー必須のソラチカカード。リボ払いを使いたくない理由
また、クレジットカードを利用するうえで少しは理解しておきたい国際ブランドについて、動向をまとめた記事があります。興味がある方は参考にしてください。
SPGアメックスとは
さて前置きが長くなりましたが、ここからSPGアメックスカードの本題に入ります。
公式サイトから引用:https://www.americanexpress.com/jp/credit-cards/starwood-preferred-guest-card/ (2021/11/21現在)
基本スペック
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの年会費31,900円(税込)ですので、それよりも微妙に高価な価格帯になりますね。金額だけみるとちょっと高いですが、毎年の特典の継続特典である無料宿泊特典のおかげですぐに回収できるようです。無料宿泊券に加えて通常の宿泊時でも部屋の無償アップグレード(ケースバイケース)があるので、体験価値としては価格以上のものがあるのは一目瞭然ですね。
逆に、宿泊機会がない人にとっては無価値でしょう。
金額 | |
---|---|
年会費 | 34,100円(税込) |
家族カード | 17,050円(税込) |
提供サービス
SPGアメックスの公式サイトを見ると、特典が非常に多く書かれています。1個1個挙げていくとキリがないので、まずはシンプルに考えましょう。
- Marriott Bonvoy™(マリオットボンヴォイ)の会員資格「ゴールドエリート」 がついてくる
- 毎年のカード継続毎に無料宿泊特典がプレゼントされるので、ちょっとお高めの年会費がこれだけで回収できる
- 日々の利用を前提とするならば、ポイントの有効期限はなし(無期限)に等しい
ポイントには有効期限がありますか?
Marriott Bonvoyで貯めたポイントを保持するには、会員は資格を有効に保つ必要があります。24ヶ月にわたってアクティビティの実績のない会員のポイントはすべて失効となります。ポイントまたはマイルの獲得またはポイント交換を24か月に少なくとも1回行っていれば、会員資格は有効に維持されます。ライフタイム エリート会員資格を取得すると、ポイントの有効期限はなくなります。詳細は弊社のご利用規約をご覧ください
ちなみに、キャンペーン情報は日々変化していると思いますが2021/11現在はこんな感じでした。
Mariott Bonvoy (マリオットボンヴォイ) サービス
SPGアメックスカードお勧めされる理由のひとつが Mariott Bonvoy(マリオットボンヴォイ) の「ゴールドエリート会員資格」特典です。通常は宿泊日数25泊により得られるこの資格、どのようなサービスが付与されるのでしょうか。
マリオットボンヴォイとは
2019年2月13日以前、これまでのマリオット向け「マリオット リワード」、リッツ・カールトン向け「ザ・リッツ・カールトン・リワード」、スターウッド向け「SPG(スターウッド プリファード ゲスト)」がそれぞれ別ものでした。
これらを統合した新ロイヤリティプログラム「マリオット ボンヴォイ(Marriott Bonvoy)」が開始されました。
マリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)では、1年の宿泊実績に応じてステータスが付与される仕組みです。ゴールドエリートの会員資格を手に入れるためには年間25泊の宿泊実績がないと付与されません。
さて気になる「ゴールドエリート会員資格」、はたしてどのくらいお得なのでしょうか?
マリオットボンヴォイのランク制度
マリオットボンヴォイ会員ステータスは、以下の通り6+1階層になっています。年間あたりの宿泊回数が重要ですね。
マリオットボンヴォイ会員ステータス | 条件 | 備考 |
---|---|---|
メンバー | ー | 無料会員登録で付与 |
シルバーエリート | 年10泊 | |
ゴールドエリート | 年25泊 | SPGアメックス入会で獲得可能 |
プラチナエリート | 年50泊 | |
チタンエリート | 年75泊 | |
アンバサダーエリート | 年100泊 | |
コバルトエリート | 招待 | 公式案内がない隠れステータス |
引用 https://www.marriott.co.jp/loyalty/member-benefits.mi
最上級ランクの「コバルト」
公式サイトにおける最上級ランクは「アンバサダーエリート」ですが、なんと、これらを上回る最高ランクが存在します。その名もコバルト。
コバルトのステータスを獲得するための公表された基準はありません。マリオットの従業員がメンバーを推薦、その推薦をマリオットインターナショナルの社長兼CEOに送る必要があります。
参考情報 https://thepointsguy.com/guide/marriott-secret-cobalt-elite-status/ (英語)
とても狙って資格を得られるものではなさそうですね。
リンク先の解説では「ELEVATED BENEFITS: LUXURY BRANDS」という表で「COBALT MEMBER EXPERIENCE」としてコバルトメンバーが得られる体験が確認できます。
各ランクで受けられるサービス
引用 https://www.marriott.co.jp/loyalty/member-benefits.mi
多くの方は、SPGアメックスカードに付随するゴールドエリート会員資格の位置づけが気になりますよね。
ゴールドエリート会員の特典
特典はありますが、ゴールドエリート会員資格を得るだけでSPGアメックスカードの年会費を回収した気分になるお得感満載の特典を2つピックアップします。
プラチナエリートなど更なる上級会員の説明は、他サイトのまとめ記事の方が丁寧で詳細ですので調べてみてください。
引用 https://www.marriott.co.jp/loyalty/member-benefits/gold.mi
- より望ましい客室へのアップグレード
- 客室アップグレードのリクエストには最善の努力で対応いたしますが、チェックイン時の空室状況によりご希望に添えない場合もあることをご了承ください。客室アップグレードは、会員ご本人様のお部屋に限り可能で、各ホテルの空室状況に基づいて対応いたします。詳細は規約をご覧ください。
- 午後2時までの レイトチェックアウト
- 午後2時までのレイトチェックアウトを利用して、時間を有効に活用してください (空室状況によりご利用いただけない場合があります)。
この特典に加えて、SPGアメックスカードそのものには無料宿泊特典が毎年一回付与されますので、簡単に年会費分は回収できてしまいますね。
部屋の無料アップグレード
高ランクのエリート会員の1番のメリットは、部屋の無料アップグレード。
- ゴールドエリートではワンランクアップ
- プラチナエリート以上ならスイートルームも含めてワンランクアップの可能性
SPGアメックスカードの人気が高まりすぎたため、アップデートされることが前提になりすぎている感も否めないですが、本来はサプライズ的な要素のはずですよね。
原点に立ち戻って、「アップグレードされて嬉しいな」という気分が得られれば、旅行の満足感がより高まるものと思います。
レイトチェックアウト
通常、ゴールドエリートなら14時(プラチナエリート以上なら更に遅く)滞在時間を伸ばせます。
朝早くお出かけしたい場合は意味がありませんが、むしろ良いホテルに泊まるのならばホテルの時間をゆっくり満喫したいところ。昼過ぎまでゆっくり過ごせるのは大きなメリットですね。
アメックスでの Apply Pay
いまや電子決済は欠かせません。Apply Pay でも使えるのでしょうか。
結論は、QUICPay が利用できます。
非接触電子マネーといえば手段は様々あり、この辺は各個人の好みですが、私は「Suica(PASMO)」「iD」「QUIC Pay」をよく使います。体感ですが iD メインカードを ANA VISA Suicaカード から 楽天カードに変更したことで、非接触電子マネーが iD から QUIC Pay に変わったのですが、「くいっくぺいで」ってちょっと言いにくいのが難点なんですよね。
公式サイトから引用 https://www.americanexpress.com/jp/services/ways-to-pay/apple-pay.html
(参考)iDとQUIC Pay はどっちが使いやすい?
個人的な体感では、 “iDは使えるけどQUICPayが使えない” というシーンに遭遇することが多く、iDの方が好きでした。実際の店舗数は以下通り、10万台くらいの差があるくらいで、この差をどう見るかですが体感とは一致しているような印象です。
ただ、 iD を使えるカードって意外と多くないのですよね。ですが、QUICPay は日本発の唯一の国際ブランドであるJCBの登録商標です。日本の会社を応援するためにガンガンQUICPayを使うという考え方も良いと思います!
- iD が利用できるクレジットカード一覧:https://id-credit.com/card/index.html
- QUICPay が利用できるクレジットカード一覧:https://www.quicpay.jp/guide/card.html
利用可能店舗数 | 計測時点 | 数値根拠 | |
---|---|---|---|
QUICPay | 133万ヵ所以上 | 2020年12月末時点 | https://www.quicpay.jp/shoplist/ |
iD | 150万台以上 | 具体的記載なし(ページ参照時、2021/11/27現在) | https://id-credit.com/search/index.html |
まとめ ー ゴールドエリート会員のお得感
このように旅行のお得感を高めてくれるSPGアメックスカード付帯のゴールドエリート会員資格。
しかも、SPGアメックスを持ち続けている限りゴールドエリートの資格はずっと継続します。
「クレジットカードに年会費は34,100円」と考えると一見高いですが、宿泊25回に対するコストとしては確実に安いですし、年1回の自分や家族へのご褒美と捉えるのもよいのではないでしょうか。
参照
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000311.000011305.html “ロイヤルティプログラムの新ブランド名、『Marriott Bonvoy』を発表|マリオット・インターナショナルのプレスリリース”
- https://www.marriott.co.jp/loyalty/member-benefits.mi “会員特典をさらに楽しむ | エリート資格を満喫 | Marriott Bonvoy”
QA: ポイントには有効期限がありますか?
Marriott Bonvoyで貯めたポイントを保持するには、会員は資格を有効に保つ必要があります。24ヶ月にわたってアクティビティの実績のない会員のポイントはすべて失効となりますが、ポイントまたはマイルの獲得またはポイント交換を24か月に少なくとも1回行っていれば、会員資格は有効に維持されます。
SPGアメックスカードを日々利用していれば実質的に無期限です。