WordPressの「投稿」と「固定ページ」の違いと使い分けの基準

Web製作

WordPressでブログを始めたばかりの頃、どのコンテンツを「投稿」として作成するのか「固定ページ」として作成するのか迷うことが多いと思います。よくわからないまま「投稿」機能だけで問題がなさそうなので、そのまま「投稿」機能だけを使い続けていることも少なくありません。

自分もWordPressを使い始めた当初は違いを意識せず「投稿」だけで済ませていましたが、サイトの構成を整理する段階で両者の性質を理解しておく必要がありました。WordPressに備わっている2つの機能にはそれぞれの得意・不得意があるため、性質を理解した使い分けが重要です。

この記事では、「投稿」と「固定ページ」の特徴や使い分けの基準について、具体例を交えて解説します。WordPressの基本知識として押さえておくと、サイト設計の際に役立ちます。

投稿と固定ページの基本的な違い

投稿の特徴と使い方

WordPress投稿画面
WordPressの投稿画面(2024年7月時点)

WordPressの「投稿」は、ブログの更新情報やニュース、日々の投稿など、時系列で管理されるコンテンツです。カテゴリやタグを使って分類でき、読者にとって最新の情報を提供するために使用されます。

「WordPressで記事を書く」といったら、多くの場合は「投稿」機能による記事作成が大多数です。

固定ページの特徴と使い方

WordPress固定ページ画面
WordPressの固定ページ画面(2024年7月時点)

WordPressの「固定ページ」は、固定された情報を提供するためのコンテンツです。ホームページやプロフィール、連絡先など、頻繁に更新されない情報を掲載するのに適しています。固定ページは階層構造を持つことができ、親ページと子ページを設定できます。

投稿日時(時間軸)を意識する必要のない、そのサイトの普遍的な情報や、ランディングページ(LP)のように、それそのものが独立して成立するようなページの作成には「固定ページ」が向いています。

投稿と固定ページの比較表

特徴をまとめると以下のようになります。

特徴・使い方投稿固定ページ
表示順序時系列で表示時系列に影響されない
分類方法カテゴリやタグで分類可能カテゴリやタグの分類がない
コメント機能デフォルトで有効デフォルトで無効
RSSフィード含まれる含まれない
階層構造なし親ページと子ページを設定可能
更新頻度頻繁に更新される情報に適している固定された情報に適している
適したコンテンツブログ投稿、最新ニュース、イベントレポートサイトのトップページ、会社案内、サービス紹介

RSSフィードとは、ウェブサイトの更新情報を自動的に受け取るための仕組みです。ブログやニュースサイトが新しい記事を公開すると、その情報がRSSフィードに追加されます。専用のRSSリーダーを使うと、複数のサイトの最新情報を一度に確認できるので、毎回サイトを訪問しなくても最新の記事を見逃さずにチェックできます。

投稿と固定ページの使い分け基準

多くの場合は「投稿」機能を使うことになるでしょう。では反対に、どのような場面で「固定ページ」機能が活躍するのかを具体的に見ていきましょう。

固定ページがビジネスに向いている使い方

固定ページは、ビジネス用途において非常に便利な機能を持っています。

利用シーン固定ページの使い方
会社概要会社の歴史、ミッション、ビジョンなどを掲載し、訪問者に会社の全体像を伝えることができます。
サービス紹介提供するサービスや製品の詳細を紹介するページを作成し、訪問者にわかりやすく説明します。
お問い合わせお問い合わせフォームを設置し、顧客や見込み客が簡単に連絡できるようにします。
採用情報求人情報や応募方法を掲載し、潜在的な応募者に対して企業の魅力を伝えます。
顧客の声顧客のレビューや成功事例を紹介するページを作成し、信頼性を高めます。
プライバシーポリシー個人情報の取り扱いについて説明し、サイトの信頼性を向上させます。

ビジネスシーンにおける具体的な活用例

  • 会社概要ページ : 企業の歴史、ミッション、ビジョンを詳細に説明します。階層構造を利用して「沿革」「経営陣紹介」「受賞歴」などの子ページを作成し、情報を整理できます。

  • サービス紹介ページ : 提供する各サービスや製品の詳細をわかりやすく説明します。各サービスごとに個別のページを作成し、特徴や利点を詳しく説明できます。

  • お問い合わせページ : 簡単に連絡が取れるフォームを設置します。よくある質問(FAQ)を掲載することで、迅速な対応が可能になります。

固定ページが個人ブログに向いている使い方

固定ページは、個人ブログにおいても多くの利便性を提供します。

利用シーン固定ページの使い方
プロフィールブログの運営者自身の紹介や経歴、趣味などを掲載し、読者に親近感を持ってもらいます。
おすすめ記事一覧人気記事やおすすめの記事をまとめたページを作成し、初めての訪問者にとって読みやすくします。
ブログの目的とテーマブログの目的やテーマを説明するページを作成し、読者にブログの内容を理解してもらいます。
お問い合わせフォームを設置し、読者からの質問やフィードバックを受け取ることができます。
プライバシーポリシー個人情報の取り扱いについて説明し、読者の信頼を得ます。
リンク集自分が参考にしているサイトやおすすめのブログを紹介するページを作成します。

個人ブログにおける具体的な活用例

  • プロフィールページ : 運営者自身の紹介や経歴、趣味などを詳細に説明します。運営者の写真やSNSリンクを掲載することで、よりパーソナルな繋がりを構築できます。

  • おすすめ記事一覧ページ : ブログ内の人気記事や特に読んでほしい記事をまとめて掲載します。初めての訪問者やリピーターが簡単に重要なコンテンツにアクセスできるようになります。

  • ブログの目的とテーマページ : ブログを通して伝えたいことや扱うテーマについて詳しく説明します。訪問者がブログの内容を理解しやすくなり、興味を持ってもらいやすくなります。

  • お問い合わせページ : 読者からの質問やフィードバックを受け取るためのフォームを設置します。読者とのコミュニケーションを円滑に行うことができます。

その他、使い分けの目安

他の切り口でも見ていくと、以下のような場面での使い分けが考えられます。

  • 更新頻度での使い分け : 更新頻度が高いコンテンツは「投稿」として投稿し、頻繁に更新しない固定情報は「固定ページ」として作成します。

  • カテゴリやタグの活用 : カテゴリやタグを利用して情報を整理する場合は「投稿」を使います。一方、カテゴリやタグを必要としない固定情報は「固定ページ」を使用します。

  • 読者の利便性を考慮 : 読者が頻繁にアクセスする情報や、ナビゲーションバーに配置したい重要な情報は「固定ページ」として作成します。逆に、日々の投稿や最新情報は「投稿」として定期的に更新します。

「固定ページ」か「投稿」かは記事のURLで判断がつくのか

この問に対する回答は「必ずしも判別できるわけではないが、判別できることも多い」です。

固定ページのURL(標準設定)

固定ページのURLは通常、サイトのルートディレクトリに直接接続されるシンプルな形式をとります。固定ページはカテゴリやタグと関連付けられないため、URLは階層構造を反映したものになります。

例:

  • ホームページ: https://example.com/home
  • 会社案内: https://example.com/about
  • サービス紹介: https://example.com/services

投稿のURL(標準設定)

投稿のURLは、カテゴリや日付などの情報を含むことが多く、固定ページよりも複雑な形式をとります。

例:

  • カテゴリや日付を含む形式: https://example.com/2024/07/16/blog-post-title
  • カテゴリスラッグを含む形式: https://example.com/category/blog/blog-post-title

判断ポイント

  • シンプルなURL : 固定ページはカテゴリや日付の情報を含まない、シンプルなURL構造を持っています。

  • 複雑なURL : 投稿は、URLにカテゴリや日付などの情報が含まれます。

違いを判別できないケース

WordPressのパーマリンク設定についての解説記事も参照してください。

このように、WordPress記事のURL構造は変更することができます。パーマリンク設定をしている場合、URLだけではそれが「固定ページ」なのか「投稿」なのかの判断をすることはできません。

ただし、 判別できないからといって問題になることはありません 。ブラウザや検索エンジンのクローラーにとっては「固定ページ」も「投稿」も、それぞれHTMLで作成されたWebページでしかありません。URLがどうなっていても、それが悪影響をもたらすことは基本的には考えられません。

まとめ

WordPressの「投稿」と「固定ページ」の違いについて解説しました。迷ったときは、「時系列で更新するコンテンツは投稿、それ以外は固定ページ」と覚えておけば、大きく外すことはありません。

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